花澤香菜、全国ツアーの初日レポートが到着。イギリス・ロイヤルファミリーをイメージした世界観でファンを魅了

2月22日に通算4枚目のオリジナルアルバム「Opportunity」を発表し、シンプリー・レッドのミック・ハックネルをはじめとする豪華作家陣の参加が話題となった花澤香菜さんが、全国ツアー「花澤香菜 live 2017 ”Opportunity”」をスタートさせた。初日公演となった4月15日(土)の東京・オリンパスホール八王子のライヴの模様をお届する。

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オープニングのSEが流れ、ステージ後方のスクリーンに教会の絵が写し出されると、アルバム「Opportunity」の1曲目、「スウィンギングガール」からスタート。イントロに合わせて階段上の扉がゆっくり開き、純白ドレスに身を包んだ花澤さんが登場すると、大歓声が湧きあがった。
最新アルバム「Opportunity」のテーマが“UKサウンド”だったことからか、イギリスのロイヤルファミリーを彷彿とさせるドレスや教会といったモチーフが、作品の世界観を色濃く印象付ける。

続く2曲目はシンプリー・レッドのミック・ハックネル作曲の「FRIENDS FOREVER」。イントロでは「皆さんこんばんはー!花澤香菜です!今日は楽しんでいってねー!」と観客を煽る。ホーンセクションが、“ブルー・アイド・ソウル”フィーリングのサウンドに彩りを添える。

「改めまして花澤香菜です。花澤香菜 live 2017 ”Opportunity”にお越し頂きありがとうございます!日ごろのことはわすれて楽しんで頂けたらと思います。」と短めのMCから、次々に曲を披露していく。

バリエーションに富んだ楽曲で、時にアッパーに時にグル―ヴィーに、様々なヴォーカリゼーションで観客を魅了する花澤さん。そして、しっとりとした一面を見せたのが「ざらざら」。11thシングルであり、新海 誠監督「言の葉の庭」をきかっけにして秦 基博作曲で生まれた一曲として大きな話題となったスローバラードを、切なく歌いあげる。
さまざまな表情を見せがながら歌う花澤さんに、ヴォーカリストとしての成長を強く感じさせる。

印象的なピアノのイントロが始まり、ここからは盛り上げパート。花澤さんのシングルの中でも最もロッキンで疾走感のあるナンバー「あたらしいうた」。イントロでステージの中央の階段を駆け上がる花澤さんの姿からは可愛らしさと内に秘めた強さが感じられる。その流れで「星結ぶ時」へと続き、続く「Marmalade Jam」では、赤いマラカスを振りながら、大人っぽく扇情的なパフォーマンスを披露。

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花澤さんがはけた後、軽快なギターリフからバンドメンバーによるジャムセッションが始まる。会場もリズムに合わせて手拍子したりこぶしを振り上げたりしながらで盛り上げると、バックバンド“ディスティネーションズ”のメンバー紹介。バンマスであり、デビュー以来花澤さん作品のサウンドプロデューサーを務める北川勝利(ROUND TABLE)の煽りに会場のボルテージが一層高まっていく。その熱気がピークに達した頃、赤いロンドンチェックのワンピースにお色直しをした花澤さんが登場。

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地元の人々にとっては親近感のわく八王子にまつわるトークで和やかなムードへリードする花澤さん。一曲歌った後、次の曲「雲に歌えば」のリズムが響き、「わたし今から踊っちゃうよ!」とはじけたトークから、トゥットゥットゥー♪のパートの振付を披露し、練習タイム。「全然出来てないよー出来るまで帰らせないよ」という花澤さんも楽しげだ。
「右手をOKのOの手にして、一緒にやってみてね」と可愛らしいダンスを披露。結構な難易度のダンスながら、花澤さんのレクチャーに対し観客の吸収力もなかなかのもので、曲中でキレイに揃ったダンスが繰り広げられた会場に一体感が溢れる。

ライヴも終盤へ。ロンドンチェックの衣装をまとって歌うことで、一層UKサウンドのアプローチを強く印象付けられる。
そして、15曲目「Blue Water」。ミト作曲による、花澤さんの声の魅力を存分に堪能したのちに、EDMでトリップさせる一曲で本編が終了。

夢見心地のような余韻に包まれる会場から、湧き上がるアンコールの声。その声に応えて、メンバーと花澤さんが再登場。
ピンクのワンピースに着替えた花澤さんと、ツアーグッズのTシャツやYシャツを纏ったバンドメンバーが登場。

アンコールでは過去曲から3曲を披露し、歓声に応えながらはけていく花澤さんとディスティネーションズ…しかしながら、またしても沸き起こる声に、なんとWアンコール。最後の一曲は会場中が大合唱となった。
ステージセットも、衣装も、楽曲も、色とりどりに花澤さんの魅力に溢れたライヴであった。

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