中島愛、約3年間の活動休止を経て復帰フリーライブを開催。1,000人のファンを前に復帰第1弾シングル「ワタシノセカイ」などを披露

約3年間の活動休止を経て、中島愛さんが復帰第1弾シングル「ワタシノセカイ」を2017年2月15日に発売する。
それに先駆けて、本日12月11日にお台場ヴィーナスフォート教会広場で復帰フリーライブを開催。そのライブレポートが到着したので早速紹介しよう。

中島愛復帰フリーライブ「ただいま。」レポート

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「いつか胸を張って“ただいま”と言えるようになるのが目標です」。2014年3月20日、そんな言葉とともに活動休止に入った中島愛。あの日の約束を守り、彼女は帰ってきた。変わらない笑顔と、少しだけ大人になったまなざしで――。
1曲目「ありがとう」の優しいイントロとともに扉が開き、一歩ずつファンの前に歩み出る中島。グレーのノースリーブ、白いプリーツスカート。この日、早朝から駆けつけた約1,000人のファンが一斉に「まめぐーっ!」と呼びかける。はにかみながら、ホッとしたような笑みをこぼす中島。両手でマイクを握りしめ、その大きな愛に「ありがとう」というフレーズで応えるのだった。

「ただいま、帰ってきました」と深々とおじぎをする中島。

「今日は来てくださってありがとうございます。この教会広場は、2008年にランカ・リーとしてデビューライブを行った、私にとってとても思い出深い場所です。そのときは、扉から出た瞬間に泣いてしまったんですが(笑)。大切な原点に戻ってこられて、嬉しく思っています」

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8年という月日を越え、ランカ・リーのデビュー曲「星間飛行」を歌う。一斉にグリーンに点灯するペンライト。もちろん「みんなでっ!」……「キラッ☆」。会場が、喜びで一つになっていく。頬杖をつき、首を傾げたキメポーズに続き、TVアニメ「輪廻のラグランジェ」の主題歌となった3曲目「TRY UNITE!」へ。青いライトの中、音の海を泳ぐように伸びやかな歌声を響かせる。

「デビューから走り続け、いろんな楽曲をいただいたり、たくさんの作品に携わらせていただきました。でも、その中で、どうしても自分の体や心が追いつかなくなってしまうことがあって……本当は活動しながら自分の中で解消して前に進んでいくべきなのですが、私のワガママで一度お休みさせていただくことをお願いしました。

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またステージに立ちたいと願いつつ、許してもらえないんじゃないかなという思いもありました。でも、待っていてくださったみなさんや、スタッフの方、家族や友人、たくさんの方の支えがあって、こうして戻ってくることができました。お休みしてしまった分、中島愛という存在を忘れずにいてくださるみなさんのため、これまで以上に気合いを入れた活動をしていきたいです。その決意が、今日、みなさんの顔を見てさらに固まりました。本当にありがとうございます」

一人ひとりの顔を見るように、しっかりとしたまなざしで語られた今の思い。途中、「夢じゃないよね?」とおどけた表情を見せたが、降り注ぐ拍手が、頬をつねるよりもハッキリと、幸福な現実を伝えただろう。

「私には、もうひとつの原点があります。これからもステージに立ち続けていきたいという決意と感謝を込めて」――。そして、歌われたのは、本人名義のデビュー曲「天使になりたい」。ランカ・リーと中島愛。その2つの原点をなぞり、彼女は再び両翼を羽ばたかせた。

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最後に、1月より放送されるTVアニメ「風夏」のEDテーマとなる新曲「ワタシノセカイ」を初披露。駆けるように明るくアップテンポなメロディに、中島の歌声が弾む。自然と湧き上がる拍手が、会場をあたたかく包み込んだ。

お別れは、大きく手を降って「またね!」。新たな“夢の続き”が、始まる。

レポート:キツカワトモ/撮影:田中伸二

【セットリスト】
M1:ありがとう
M2:星間飛行
M3:TRY UNITE!
M4:天使になりたい
M5:ワタシノセカイ

公式サイト
ワタシノセカイ (DVD付初回限定盤)
中島 愛
フライングドッグ (2017-02-15)