『フリップフラッパーズ』日笠陽子、M・A・O、高橋未奈美、大橋彩香登壇の先行上映イベントが開催。第4話までの魅力を語る

10月6日より放送開始となるTVアニメ『フリップフラッパーズ』について、第1話から第4話まで一気に見せる太っ腹なイベントが、9月22日に東京・シネマート新宿にて開催された。
本イベントのスペシャルトークショーでは、サユリ役の日笠陽子さんをMCに、パピカ役のM・A・Oさん、ココナ役の高橋未奈美さん、ヤヤカ役の大橋彩香さんが登壇。各話の感想や気になるシーン、キャラクターなどについて語り合った。

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不思議な世界はポップでダーク!? 序盤の注目ポイントは第3話!

ノリノリの作画で魅せるヒロインたちの変身シーンという、序盤の大きな見せ場がある第3話の上映を終えたところで、サユリ役の日笠陽子さんがステージに登場する。
最近はMCを任されることが多いという日笠さんは、いきなり「真面目モードと破天荒モード、どっちがいい?」と観客に問いかけ、観客も「破天荒モード!」と即答するという阿吽の呼吸で、早くも本イベントは波乱の予感だ。

続いてパピカ役のM・A・Oさん、ココナ役の高橋未奈美さん、ヤヤカ役の大橋彩香さんが登壇。M・A・Oさんと高橋さんの揃いの格好に、当然のごとく日笠さんからツッコミが入るが、高橋さんが「私服です! 目立ってナンボかなと思って」と言い切り、会場から笑いが起こる。
M・A・Oさんと高橋さんの衣装は、公式サイトで公開されている公式番組『フリフラチャンネル』でおなじみのものだ。

フリフラチャンネル http://flipflappers.com/movie/index.html

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衣装のおかげか、いつもよりも輝いて見えると誉める日笠さんに、素直に喜ぶM・A・Oさんと高橋さん。高橋さんは、衣装によって気持ちが高まる心境を「この衣装を着ると、背筋がゾッとします」と独特の表現で語るが、周囲からは「ゾッと!? 伸びるんじゃないの!?」と一斉につっこまれていた。
一方、青が好きというM・A・Oさんは、衣装の色も含めてお気に入りとのこと。なお2人の衣装の色は、変身後のキャラクターの髪色合わせているとのこと。

続いて上映を終えた第1話から第3話について、日笠さんがそれぞれに感想を求める。ココナをピュアイリュージョンに誘うパピカを演じるM・A・Oさんは、「1話ごとに、こんなに雰囲気が違うんだと驚きました。1話の雪景色から始まって、2話でかわいいと思ったら、3話はとても暑く。しかも『うりゃりゃりゃりゃ!!』なんて叫びながら必殺技まで出せて、嬉しかったです」と、毎回まるで違う表情を見せるピュアイリュージョンを楽しんでいるとのこと。

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わけもわからないまま、パピカに振り回されるココナを演じる高橋さんは、第1話の雪が甘い世界などを「『こうだったらいいのに』がたくさん詰まった世界」と表現。「ココナ的には怖かったり不安だったりすると思うんですけど、私はかわいく不思議な世界を楽しく演じさせていただいています」と、同じく不思議いっぱいのピュアイリュージョンの魅力を語った。

そしてココナの幼馴み、ヤヤカを演じる大橋さんだが、「私はパピカがかわいいなってずっと思っています! 一緒にいたら賑やかになりそう」と、いきなりココナを差し置いてパピカ好きを宣言。目が追いつかないほどのスピード感で描かれるバトルシーンの作画や、作品の雰囲気を盛り上げる独特な音楽なども見どころに挙げた。

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日笠さんは「キービジュアルを見るとメルヘンチックで、お話もポップな感じなのかと思いきや、意外とダークな部分が多いよね」と、本作に潜んでいる怖さに言及。中でも第3話に登場する異形の少女・ウェルウィチア(CV:豊崎愛生)に対しては、ほかの面々も「あれ怖かったぁー!」と口を揃えた。

どのシーンが好きかという質問に対しては、高橋さんが、いつもパピカに振り回されているロボット(?)「TT-392」、通称ブーちゃんの第1話での“とあるシーン”をピックアップ。「好きっていうか、一番衝撃的でした。あのときだけ作画も劇画調になるのがホラーだった」とそのシーンのインパクトを語り、周囲も大いに頷いていた。

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M・A・Oさんはキャラクターが変身できたことが一番のようで、「やっぱり変身には憧れがありますね。いろいろと変身させていただいているので」との特撮ヒロイン経験者らしいコメントには、客席からも笑いと拍手喝采が巻き起こった。

キャラクターの説明中に暴言が飛び交う!?

自身が演じるキャラクターについての話では、まずはMCの日笠さんがオペレーターのサユリの役作りにまつわる裏話を明かす。サユリのキャラクターデザインを見て「女子高生みたいなかわいい役だ」と思い、声を高めに作っていった日笠さん。ところが音響監督・明田川仁さんに「ちょっとイライラします」と言われ、年齢を20代に修正したという。なおこうしたやりとりは、冗談まじりの恒例行事らしい。

M・A・Oさんは、パピカがとにかくココナを振り回す役であるため、高橋さんに「その節はどうもすみませんでした」とペコリ。さらに「悪気はないので、明るく振り回されて下さいくれたら嬉しい」と希望を語るが、高橋さんには「そういうわけにもいかないんだよね」と言われてしまう。

そんなM・A・Oさんに、日笠さんが「普段はおとなしめなイメージだったんだけど、パピカを演っているときのM・A・Oちゃんはすごく元気だよね。
マイク前では溌剌としていて、好きです!」と言葉をかけると、またもや高橋さんが「いーないーな! 羨ましいなー!」と横から割り込んできたため、日笠さんが「たかみなは帰れー!」と暴言(笑)。日笠さんが高橋さんをいじり倒すという構図が固まっていく。

高橋さんは「パピカが動なら、ココナは静」と、2人のキャラクター性を簡潔に表現。「ココナは優等生で、言われたことをきちんとこなし、決められた日常で同じことを繰り返して生きていくタイプ」と、ココナというキャラクターを的確に説明する。何もわからないまま様々な世界に連れていかれ、不思議な物語に巻き込まれていく、視聴者と最も近い立ち位置にいるのがココナであるため、「ココナの目線で追っていただけると、物語に入りやすいかなと思います」と視聴の際のアドバイスも添えた。

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大橋さんは「ヤヤカはココナの幼なじみなんですけれども、若干ヤンキーというか、不良っぽいところがありまして」と、ヤヤカの人となりから説明する。また、いきなりココナに馴れ馴れしく接するパピカを、ヤヤカは疎ましく思っているようで、その辺りもパピカ好きの大橋さんとは真逆になっている。

さらに、「今日もちょっとヤヤカっぽい服をチョイスしてみました」とキャラクターとの一体感を推し出しつつ、「本当は髪の長さも似てるから、前髪も上げたほうがいいのかなと思ったんですけど……」と、おでこを出すのは抵抗があったようだ。

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『フリップフラッパーズ』は「Don’t think. Feel!」

アフレコ現場での印象的な出来事としては、高橋さんが押山清高監督から「パピカとココナは、普段は逆ですね」と、キャストとキャラクターの違いを穏やかに指摘されて汗をかいた話をまず披露。
さらに、先の展開を押山監督から聞き出そうと「巧みな話術」で語りかけるも、ヒントすらもらえなかったという高橋さんに、日笠さんから「巧みな話術はどこ行った!?」と無慈悲なツッコミが。その代わり、キャスト同士で「ピュアイリュージョンって何なんだろうね?」と考察するなど、作品について話し合う機会が多かったという。

M・A・Oさんは、皆さんみんながワイワイやっている様を外から眺めているのが好きだそうで、後からそのときの話題について「あのとき、自分私はこう思っていた」と高橋さんにだけは話していたことが初めて明かされた。また、スタジオで落ち着く席が、M・A・Oさんが右端、高橋さんが左端であるため、当初は中央に広いスペースができていたことも笑い話として語られた。

第4話以降の見どころでは、高橋さんが「私的にはココナがパピカに少しずつ心を開いていく感じとか、どんどん世界に馴染んでいって、自分から何かをしようとし始めるところを観ていただけたら嬉しい」と語り、M・A・Oさんもパピカとココナの関係を、そして大橋さんもその2人とヤヤカがどう絡んでいくのかに注目してほしいと締めくくった。

M・A・Oさん「一気に4話まで観ていただくなんてすごいなと思いましたが、改めて考えると『フリップフラッパーズ』はそのほうが理解しやすいのかなと思います。ぜひ放送オンエアのほうも楽しみにしていただけたら嬉しいです」

高橋未奈美さん「みなさんに今日初めて観ていただきましたが、お一人お一人に感想を聞きたいくらい、私としては自信を持って観ていただきたい作品です。徐々に謎も解けていきますし、いろんなところに伏線もあるので、何度でも楽しんでいただける作品だと思います」

大橋彩香さん「私は今まで『フリップフラッパーズ』の話をする機会がなかったので、こうやってお話できて本当に嬉しいです。放送もいよいよ始まるんだなということで、私もワクワクしながらテレビの前で正座をして、みなさんと一緒に楽しみたいと思います」

日笠陽子さん「『フリップフラッパーズ』は考えてはいけない作品というか、『Don’t think. Feel!』 考えるな! 感じろ! という言葉がピッタリな作品だと思います。その世界観、色合い、表現には、理論ではなく心に来るものがあります。みなさんには心の扉を開いて観ていただければ、また別の世界が見えてくるかなと思います」

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