DIALOGUE+、5周年記念ツアー「DIALOGUE+学概論」開催。集大成のツアーで過去最高曲数となる全23曲を完走

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「DIALOGUE+(ダイアローグ)」が、2024年6月24日で結成5周年を迎えた。それを記念した東名兵ツアー「5th Anniversary Tour DIALOGUE+学概論」を5月から敢行し、6月23日(日)には東京・TOKYO DOME CITY HALL公演でツアーを締め括った。本レポートでは、そのファイナル公演の模様をお伝えする。

今回のツアータイトルが「DIALOGUE+学概論」とあるように、ステージの真上には校章も設置され、TDCホールに集まったログっ子(DIALOGUE+ファンの呼称)たちは、さながらDIALOGUE+とは何かを学びに来た学生のようであった。メンバーの衣装も学術の場を意識させる白衣ベースのもので、愛知・兵庫公演ではおろしたてのノートのように真っ白であったが、最終”講義”となった東京では数式や化学式があしらわれ、履修が順調に進んでいる証が刻まれていた。

概論は全8章で構成されており、ライブの各ブロックでそれぞれ異なるメッセージを配置。8名のメンバーがそれぞれ1つ、各ブロックごとのテーマを発表してから楽曲を披露していく。それぞれのメッセージは、彼女たちが番組やライブのMC、楽曲の歌詞などで直接的もしくは暗喩的に提示されてきたもので、DIALOGUE+を追ってきたログっ子はこれまでの復習のように噛み締めながらライブは進行していった。

本ツアーは活動5年間の集大成とあって、「大冒険をよろしく」のような初期の楽曲はもちろん、新曲も惜しみなく展開する。最新シングルのカップリング曲「チャンバワンバfancy!!」で高速リズムに乗ってひたすら明るくテンションを上げていくと、アウトロでおやつ持った?と振られた鷹村が「あ、ジャイアントハイランドバナナ鬼盛りホイップマシマシのパンケーキ忘れた〜」と、そのまま「パンケーキいいな」につなぐハッピーな空間を演出した。

最初のMCでは、5周年を迎えたことから「この5年間で思い出に残っていることは?」というテーマに対し、この5年でメンバー間の愛が深まっていて、8人のLINEグループでお互いのメンバーを褒め合ったり、楽屋や移動の時間でもずっとお喋りしているほどの仲良しであると明かす。そこで内山が「皆といるとめっちゃ安心するよ。私は半年くらいお仕事休んでいた時期があったんだけど、復帰する時も皆がいたから帰ってこれたし」と話すと、メンバーからも喜びの声が上がった。

概論その4「かわいいと思ったら、素直に言う!」のブロック最後には、本ツアーのタイトルにもなっている最新11th Single「ユートピア学概論」が披露された。TVアニメ『Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ』のEDテーマに採用されたこの楽曲は、ハイスピードなテンポに合わせた振り付けも楽しめるものとなっており、「ララララララララ 難しいこと抜きでバンザイしたら」というサビではログっ子たちも合わせて全員で万歳をして、会場を文字通り揺らしきった。そして曲の途中では「いくよ パシャリ!」で、8名が写真に撮られるようにポーズを取ってピタッと静止。このブロックのメッセージを思い出させるように、緒方が「かわいい? あれ、曲が始まらないということは皆の声が足りないのかも?皆もっとかわいいって言って〜!」と煽って、この日一番のかわいいコールを受けていた。

本編終了後、アンコールの声が上がるや否や舞台袖から飛び出てきたメンバーたち。活動5周年を祝う大声援を受けた後に、X(Twitter)でログっ子から募集した『MCで話してほしいこと』の中から、”5年経ったからこそ言える、自分たちへのメッセージ”について話す。デビュー当初はどこまでプロジェクトが続くのかわからない心境であったことを踏まえた「もっともっと踊るよ!」や、「頑張ってくれてありがとう」といったメッセージを送った。

ここでDIALOGUE+からのお知らせがあり、3枚目のアルバムとなる「DIALOGUE+3」を、2024年9月18日(水)にリリースすることが明らかにされた。アルバムには、「イージー?ハード?しかして進めっ!」「ユートピア学概論」などのシングル曲5曲に、新曲8曲を加えた全13曲を収録予定だ。そして、10月から始まるライブハウスツアー「チャンバワンバjourney!!」は”新曲鍛錬公演”と称して、アルバムの中から2曲ずつ新曲を初披露していく予定とのこと。

こうしてアンコール含む全23曲を歌唱しきったが、今年初めのパシフィコ公演でアクトした曲は6つほどしかなく、既に50曲以上となったオリジナル曲数からもそのバリエーションの豊富さがうかがえる。概論を無事履修し終えたログっ子たちは、概論ではカバーしきれなかった楽曲たちも各論で深堀りすることで、この夏秋に待つ「DIALOGUE+WITH」や「TIF」、スタンディングライブハウスツアーといった単位の取得も目指したいところだ。

DIALOGUE+学への扉は常に開かれている。結成6年目に突入し、常に絶景を見せてくれるDIALOGUE+を学ぶには絶好な時期を見逃すわけにはいかない。

■5th Anniversary Tour DIALOGUE+学概論 東京公演セットリスト
M01. かいかいせんげん!
M02. はじめてのかくめい!2023
M03. 20xxMUEの光
M04. シュガーロケット
M05. チャンバワンバfancy!!
M06. パンケーキいいな
M07. 人生イージー?2023
M08. 僕らが愚かだなんて誰が言った
M09. 誰かじゃないから
M10. めっちゃオンリーユー
M11. 恋は世界定理と共に
M12. やばきゅんシューベルト
M13. ダイアローグ+インビテーション!
M14. ユートピア学概論
M15. 夕空航路
M16. フレンドファンファーレ
M17. 大冒険をよろしく
M18. ガガピーガガ
M19. これは訓練ではない
M20. イージー?ハード?しかして進めっ!
M21. ぼくらは素敵だ
EN1. おもいでしりとり
EN2. ユートピア学概論

■『DIALOGUE+学概論』
その1. あいさつは元気よく!
その2. いつだって私たちは最強である!
その3. 時に全力で時に美しく!
その4. かわいいと思ったら、素直に言う!
その5. 友達や仲間を大切に!
その6. 体力の限りジェッ飛ばせ!
その7. 突如来る新曲に備えよ!
その8. また会う約束をしよう!