映画『トラぺジウム』舞台挨拶でら“東西南北”のキャストが劇場に再集合。お気に入りシーンをセリフの生披露とともに語り尽くす

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映画『トラぺジウム』の公開から間もなく1か月を迎えようとしている6月2日、主人公・東ゆう役の結川あさき、大河くるみ役の羊宮妃那、華鳥蘭子役の上田麗奈、亀井美嘉役の相川遥花ら“東西南北”のキャストが劇場に再集合!舞台挨拶が行われた。

“絶対にアイドルになりたい”と強い想いを抱くゆうが、1)SNSはやらない2)彼氏は作らない3)学校では目立たない4)東西南北の美少女を仲間にする、というルールを課し、半島地域「城州」の東に位置する城州東高校に通いながら、西、南、北の高校へ通う可愛い女の子と友達になる計画を進めていく物語。“東西南北”として4人の仲間たちでアイドルへの夢を追いかけるも、次第に夢に憑りつかれていく主人公・東ゆうに対しては、鑑賞後に思わず語りたくなる個性的なキャラクターが話題に。他にも人見知りでロボットに夢中な西テクノ工業高等専門学校2年生、“西の星”・大河くるみ(羊宮妃那)、お蝶夫人に憧れるお嬢様で天真爛漫な聖南テネリタス女学院2年生、“南の星“・華鳥蘭子(上田麗奈)、そしてボランティア活動に勤しむ控えめで優しい城州北高校1年生、“北の星”・亀井美嘉(相川遥花)ら東西南北のなかで“推し”を決める鑑賞者など、一度みると忘れられない東西南北の魅力や、ゆうを支える工藤真司(木全翔也)の温かなキャラクターまで多くの観客を魅了している。

公開となった本作には「人生で見てきた映画で一番心奪われました」「夢を追いかける強さと苦しさと輝きがぎゅっと詰まっている映画」「最近見た中の長編アニメーション映画の中で1番良かった。」と絶賛の声が溢れ、リピーターも続出。見る度に印象が違う本作ならではの魅力に浸る観客も増えている。

公開から間もなく1か月となる本日、結川あさき、羊宮妃那、上田麗奈、相川遥花らキャストが劇場に集結!“東西南北”揃っての舞台挨拶は2度目ということで、少し趣向を変えて行われた本日の舞台挨拶では、事前にキャストが選んだ<自身の印象的なシーン>のセリフをファンに生披露しながら、振り返りトークが展開された。

主人公・東ゆうを演じた結川あさきが選んだシーンは、ボランティア活動中に知り合った少女・サチに「もし、私が本物のアイドルになったら、嬉しい?」と問いかけ、「なるよ。約束ね。」と答えるシーン。掛け合いのあるこのシーン。サチ役は結川本人の希望で上田が務めるサプライズも。
ゆうの「絶対にアイドルになる。」という決意が強く表れているセリフが披露されると、会場からは割れんばかりの拍手が。結川は「ゆうは色々と目立つセリフが多いのですが、ゆうが“アイドルになりたい”と真司以外に初めて告白するシーンです。周りにいたくるみや蘭子、美嘉にも聞こえていたのかな?とか・・・ゆうはどんな気持ちでこの言葉を言ったんだろうと、自分の中でも気になっていたシーンでした。」と話すと、羊宮が「この2人のやりとりは、2人だけで世界が完結しているような感じで、すごく『ぐっ』とくるものがありますよね。ゆうも勿論ですが、サチにもドラマがあるし、改めてゆうの熱い気持ちと覚悟が見える!」と答えた。

続けて羊宮がセレクトしたのは「アイドルはデバッグできないからね」と笑いかけるシーン。

「“デバッグ”という単語は、ロボットや機械の欠陥を取り除いて、正常化することを指すようですが(ロボットが好きな)くるみだからこその単語で、アイドルとして活動する中で生まれる、自分がどうしても交わることが出来なかったものとか、頑張ってもなお心に抱えるもやもやが取り除けなかったという気持ちがこもった、彼女らしいワードだなと思って。」と話すと、上田は「くるみちゃんが(アイドルの生活に対応しきれず)衝撃的な状態になってしまった後のシーン。ちゃんとみんな仲直りできるのか?とか、不安になったところもありますが、これまで4人の仲が良かったのは嘘じゃなかったと分かり合うシーン。」と話し、更に、このシーンの続きでくるみがゆうに「(ゆうの夢に)気づいてたよ」と告げるシーンがあることから、相川は「くるみはいつから気が付いていたんだろう…と思って!彼女なりにゆうの夢の為に頑張ってきたんだろうなと思いました。」と話すと、結川からも「そうなんです、くるみもゆうの力になれるように頑張ってくれていたんでしょうね…そこはちょっと申し訳ないなと感じたりもしました」とそれぞれのシーンへの思いを交わした。

上田が選んだのは、蘭子が微笑みながら「ボランティアやアイドルをやってみて気づいたの。わたくしでも人に歓びを与えられるんだって事に」と話すシーン。「やっぱりこの3人と出会っていなかったら(蘭子は)ボランティアもアイドルもやれなかったでしょうし、人生が全然違っていたんだろうなって、彼女自身も言っているんですよね。蘭子はずっと東西南北のおひさまみたいな存在でしたが、心配したり、気苦労みたいなものは彼女なりにあったと思うんです。それでも、ポジティブに全部を解釈できて、ゆうに感謝しているのが蘭子らしいなと思いました。やっぱりゆうってかっこいいですよね、陰な部分も陽な部分も、あわせてかっこいい。そんなことが感じられるセリフだと思います。」と話すと、結川も「蘭子は、今まであったこと全部踏まえていいことだった、と振り返れているんですよね。4人が過ごした日々が間違いじゃなかったって、最後に4人とも蘭子のポジティブマインドになれているシーンですよね!」と嬉しそうに応えた。

そして相川が選んだシーンは、美嘉がゆうに「これからもずっと応援してる。まだ、諦めてないんでしょ?」と話すシーン。「やっぱり美嘉にとって、ゆうはずっとヒーローだったんですよね。幼い頃からゆうとも付き合いが長い。そんな美嘉からこのセリフを言われて、ゆうがまだあきらめてないって再確認する。2人の関係性が分かるようなシーンですよね。」と話すと、結川も「ハッとする感じありますよね。“そうだ、私まだあきらめていない”って思うというか…」と納得。全員が発表し終えたところで、なんと羊宮・上田・相川が選んだのは偶然にも物語終盤で、一度仲違いしかけた4人が再びゆうの元に集まる重要なシーン。それぞれがゆうを想い、言葉をかけるシーンを選んでいたことに会場も大興奮。本編で語られる10年後のそれぞれの姿にも触れ、ゆうの夢が無ければ4人が出会うこともなく、10年後もああなっていなかったと振り返り、映画を観終わった後の客席は爽やかな感動に包まれた。

舞台挨拶の最後には、登壇者からそれぞれメッセージが贈られ、舞台挨拶は大盛況のうちに終了した。